『運び屋』6/24

『七つの会議』同様にJAL便にて鑑賞した映画です。

 

映画館でゆったりと観たかったなぁ、という作品の一つ。

 

90歳になり、仕事も家も家庭も無くした男がひょんなことから麻薬(コカイン)の運び屋をやることとなる。

 

一回のドライブで、多額の報酬を得たこの男は金で解決できる目の前の課題を解決していく。

人生90年生きて、金に執着することは全くないのだが、その代わり、人との交流であったり、人が無くした何かを稼いだ金で取り戻していく。

金ではなく、失ったもの、失われつつあるものを戻すために何度も運び屋となる。

 

裏の世界に関わることだから、何かあって子供や孫が危害を加えられる懸念は無かったのだろうか、そういうことも心配すべきでは、

ということだけは気になったが、それよりも晩年にこれだけ吹っ切れることができるってなんかいいよね、って素直に思えた。

 

とはいいつつ、晩節は穢れるわけで、「よかったよね、いい人生にできたよね」とは決していえない。

家族との関係を取り戻したように描かれたけど、ホントにあんな風になるのかな。

 

疑問もありつつ、、、といったところですが総じて楽しめた作品です。