『家へ帰ろう』2/24

2019年、2本目の映画は『家へ帰ろう』

 

ユダヤ人の男が生まれ故郷であるポーランドへ帰る、大切な友人に会うために。

 

この男はナチスドイツのホロコーストに遭い肉親を亡くす。

自身はボロボロになりながら脱出し生還、その後アルゼンチンに渡り家族をもうける。

 

年を取り老人となった彼は足を患い、実の娘たちに促され、家を売り、老人介護施設に入ることになった。

荷物を片付けるその中で長年抱いていたある想い「恩人である旧友に会う」ことを決意する。

しかしそれは、声に出すことも忌む、迫害を受けた国「ポーランド」へ向かうことであり、まさに人生を終焉を迎えるための最後の旅であった。

 

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今年の二作目は『喜望峰の風に乗せて』鑑賞の直後に鑑賞した。

 

長時間映画を観たこともあり、ふわっとした感覚で夜を迎えたが、今になってじわじわと染みるように作品とそこに込めた想いが入ってくるような感じを覚えている。

 

偏屈そうに見えるユダヤ人の老人が抱えた苦悩や刻み込まれた「恐れ」

許すことができない「ドイツ」という国や民族

先人の過ちを認識し、老人と向き合うドイツ人の文化人類学

 

マドリッドの女主人のドライな部分と小粋で温かい部分

美しい看護師

 

杉原千畝というリトアニア領事として多数のユダヤ人を救った外交官は岐阜八百津にルーツを持ち、愛知県の瑞陵高校を卒業している。

同じく名古屋の高校を出た私としては身近に感じており、また誇りにも感じていたがホロコーストが行われたエリアに関する知識は持ち合わせていなかった。

 

杉原千畝について|杉原千畝記念館

 

あぁ、全然歴史を知っていないんだな、と再認識し、またそのことを認識させてくれる映画の魅力を改めて感じた。

 

どんどん映画を観て、世界を、歴史を知りたいと思った。

 

2/24 (2019.1.24)『家へ帰ろう』

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